データでみる博士ポスドクの民間就職

  • 過去5年間の博士課程修了者採用実績を資本金階級別にみたところ、資本金の大きな企業ほど採用実績が高く資本金100億円以上の企業では62%以上が実績ありと回答しています。1億円以上10億円未満であっても17%程と、実際に数多くの企業で採用実績があることがわかります。

  • さらに2002年からの博士号をもつ研究者の増加率では、大学や公的機関だけでなく企業においても毎年増加傾向にあります。実際にアカリクでも近年、博士やポスドクのみなさまの採用支援の実績は増加しており、また入社後の活躍も期待を上回っているとの声が多く聞かれています。

アカリクでは上記のような実態調査や報告から、
最新の動向を常に把握することに努めています。
もっと詳しく知りたい方はぜひ
就職エージェントにご相談ください。

新卒?中途?就活スケジュールは?

  • 博 士

    新卒として応募するのが基本ですが、その選考スケジュールは学士・修士よりも早く行われるケースもあります。
    ただ、満期退学等の事情によってすぐに入社ができる場合には、中途あるいは第二新卒、既卒の枠で応募することも可能です。
    募集人数が少ない研究職などの専門職、あるいは知名度が高い人気企業を志望するときは早めの情報収集がカギとなります。

  • ポスドク

    中途として応募するのが基本です。ただし、中途求人はすぐに入社できる人を対象としたものが大半なので、入社までに時間があく場合には応募を受け付けてもらえないこともあります。
    書類選考から内定までは長くても2ヶ月程度が一般的です。企業での就業経験がないポスドクの場合には新卒の枠で応募ができる場合もありますので、新卒として応募をしたい企業があった場合には、自分で判断するのではなく問い合わせるなどして企業の判断を仰ぐことをおすすめします。

いずれの場合も企業によって対応が異なることがございます。
「選考時期を逃してしまった」
「すぐに入社したい」
といった場合もご相談ください。

先輩の就職活動事例

  • 地方在住物理系博士

    流体解析専門職

    大学では”博士の求人はない”と言われたが、アカリク就職エージェントで[3社]内定を獲得。エージェントを介することで日程を固めて調整し研究と両立、地方から東京への就活を効率よく成功させた。

  • 医学研究科ポスドク

    ヘルスデータサイエンス

    最大10年の任期中頃だったが、年齢を考えそろそろ転職ではないかとアカリクへ相談。自身の専攻は仕事には直結しないとこれまで民間企業は全く探したことがなかったが、経験をそのまま活かし且つ研究活動の続けられるポジションにマッチング。

  • 地球惑星科学博士

    完成品メーカー

    幅広く技術と知識を習得しつつも、基礎科学ゆえに研究内容そのままで働ける民間企業は稀有であり、就職への不安を感じていた。実際は大手完成品メーカーより「論理的思考力・説明能力・プロジェクト推進力と博士に期待する能力の全てを備えていた」と絶賛の評価で内定。

  • 物理系助教

    量子コンピューティング

    地方から首都圏への転居に合わせて民間就職を実現。物性物理、量子物理の分野で豊富な実績があり、プログラミングスキルも高く、量子コンピューティングの部門で非常に高評価で内定を獲得。

  • 数学系ポスドク

    物流大手

    数学系ポスドクから民間企業で1年の経験を経てさらなるスキルアップを目指したいとアカリクへ相談。数学の知識と経験を活かし且つ自身の興味にもマッチする転職を実現。

  • 農学系ポスドク

    医療系サービス

    医療系のコミュニケーション戦略をプロデュースする活動に面白みを感じた。専門は医学系ではなかったが、分野横断的な研究を自力でデザインし、共同研究者を集めていたことが高く評価され、内定。

  • 情報系助教

    ソフトウェア研究開発

    画像処理を応用したシステムの開発に関する研究の経験が、グラフィックソフトの研究開発業務とマッチング。真面目な人柄も含めて高い評価を得た。

  • 物理系助教

    CAE
    (Computer Aided Engineering)

    10年以上アカデミックに在籍しており初めての民間企業への転職。高い専門性と豊富な実績に加え、アカデミックでの視点も高く評価され、事業発展に貢献してもらいたいと内定。

  • 化学系研究員

    医療ソフトウェア

    民間企業で自身がやりたことに強い熱意を持っており、またコミュニケーション能力が高いことをアカリクを通じてアピール。化学系でITスキルは無かったものの、人柄や論理的思考力等に対して高い評価を得て内定。

自分の専攻に近い先輩にどのような事例があるのか、
自分にはどんな可能性があるのか、
詳しく知りたい方はぜひご相談ください。

よくあるご質問

  • Q:面接やエントリーシートでは、研究についてどこまで詳しく伝えればよいのでしょうか

    A:研究内容について説明する時には、専門知識がある人用、専門知識がない人用の二通りを用意しておくことをお勧めします。

    専門知識がある人向き:ポスター発表の要領で説明してみてください。タイトル、目的、手法、結論など、専門用語を使いつつも「端的に」説明することを心がけてみてください。

    専門知識がない人向き:中学生や高校生に対して伝えるつもりで、専門用語を使わずに説明してみてください。身近な現象をたとえとして使うなど、多少内容が不正確だったとしてもイメージを伝えられるように工夫してみてください。

    相手に専門知識があるかどうかわからない場合は、専門知識がない前提で話をしてみてください。もし相手がもっと詳しく聞きたいのであれば必ず追加で質問をしてくるはずです。

  • Q:採用情報を見ると修士までしか記載がない企業もありますが、そのような企業は博士の採用を行なっていないのでしょうか。

    A:修士までしか記載がなくとも博士の応募を受け付けている企業も多くありますので、気後れせずに応募してみることをお勧めします。

    なお、博士修了者に特別な給与を設けておらず、大学院修了者として一律で修士と同じ額に設定しているというケースも見られます。この場合、博士の人は修士と同じ研修を受け、同じ基準で配属を決定され、仕事をすることになります。もっとも同じなのは入社時だけで、多くの会社では活躍さえすれば仕事面でも待遇面でも同期と差がつきますし、先に入社している年齢的には同世代の社員に追いつき追い越すことも可能です。

  • Q:志望動機として「なぜアカデミアからビジネスへキャリアチェンジをするのか?」と問われてもネガティブな理由しか思いつきません。どうすればポジティブに考えられるのでしょうか。

    A:アカデミアを離れようとしているポスドクの方と面談をすると、「このまま研究を続けたとしてもテニュアポジション(任期なしのポジション)に就ける可能性は限りなくゼロに近い」「毎年次のキャリアを考えながら研究を行うのは精神的にキツイ」「科研費の切れ目が縁の切れ目といった不安定なキャリアでは結婚もできない」「ポスドクになって研究テーマを変更したのだが、業績を挙げることができていない」など、様々な胸の内を話していただけます。おそらくこれらは皆さんの偽らざる気持ちなのでしょう。しかしこれらを選考の場で企業に伝えると「本当はこのまま研究を続けたいけれども、これ以上不安定な生活に耐えられないので、安定した収入が得られる企業に就職しようと考えた」という後ろ向きなメッセージとして受け取られかねません。

    ここで皆さんにお勧めしたいのは、こうした要素をポジティブなものにカモフラージュしようとするのではなく、一度全て飲み込んで「キャリアチェンジを考えたきっかけの一つ」であると位置づけることです。

    その上で「困難な道であることを承知しながらなぜ研究者を目指そうと考えたのか」「何度か別の進路を考える機会があったにも関わらずなぜポスドクの道を選んだのか」「学部から数えれば10年以上携わってきた研究を捨てることに未練はないのか」等々、これまでに行なってきた数々の意思決定に対して自問自答してみてください。

    おそらく「幼い頃からのあこがれ」「試行錯誤のプロセスが楽しかった」「未知の事象への探究心」といったプラスの要素と同じくらい「能力の過信」「研究に逃げていた」「ここで諦めては今までの努力が全て無駄になる」といったマイナスの要素も出てくるでしょう。

    そしてこれらのマイナスの要素も「過去の自分」として全て飲み込んでみてください。重要なのは「過去の自分がどうだったか」ではなく「過去の自分をふまえ、未来に向かってどう歩んでいくか」です。このくらい整理できれば「研究からのドロップアウト」等々の自己否定も影を潜め、ポジティブにキャリアチェンジができるのではないでしょうか。

  • Q:これまでに就職活動をしたことがないので、企業が何を評価するのか全くイメージができません。企業がポストドクターに期待するものとは何なのでしょうか。

    A:企業はポストドクターに対して即戦力に近いパフォーマンスを求めるため、選考では企業が想定しているポジションで相応に活躍できる能力があることを示す必要があります。

    ただ、これまでに積み重ねてきた論文等の研究業績が重視されるのは研究内容と業務内容が合致しているようなごく限られた場合だけで、多くは研究業績よりも研究を支えてきた基礎知識やプログラミングなどのスキル、あるいは変化に対応する柔軟性や課題解決力といった個人の特性や資質に近い部分が評価されます。

    これらを正しく伝えるには、まず志望するポジションでは具体的にどんな仕事をしているのかを正しく把握する必要があります。たとえばラボで作成と評価を行なっているのか、工場で現場の人たちと議論しつつプロセスを改善し、生産効率の向上を目指しているのか、営業やマーケティングの人と協力して新しいコンセプトの製品を作り出そうとしているのか。

    次にその仕事の中で必要とされる技術、能力は何なのかを考えてみてください。たとえば、有機合成の知識なのか、広くサイエンスのバックグラウンドがあれば大丈夫なのか、プロジェクトのマネジメントを行う必要があるのか。

    そして企業が求めるこれらのニーズに果たしてどれだけ応えられるのか、これまでの自身の経験や実績を整理してみてください。この技術があるのでこうした貢献ができます、この部分については経験が浅いけれども、隣接するこの経験があるのですぐにキャッチアップできます等々と。もし、企業側に不安、懸念があれば様々な質問を投げかけ、どのくらいの能力があるのかを測ってきます。こうした懸念を払拭していけば、おのずと企業の評価につながるでしょう。

上記以外にもご質問や気になることがございましたら
お気軽にご相談ください。


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